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ウィキペディア文章の利用

Posted in ソフトウェア at 12 月 23rd, 2009 /

『ガンメタル・ブレイズ』の記述の一部に、ウィキペディアからの流用があったことがわかり、エンターブレインのウェブサイトに謝罪の文章が掲載されています。
ログインTRPGシリーズ『ガンメタル・ブレイズ』の記載に関するお知らせ

法律も著作権も門外漢ですが、ウィキペディアなどで採用されているコピーレフト系のライセンスについては一般の方よりは馴染みがあるので、以下で取り上げてみます。

ウィキペディアに掲載されている文章は実は無断で(商用利用でも)流用したり、コピーしたり、改変したりすることが許されています。ただし、GNU Free Documentation License(GFDL) というライセンスの条件に従っている必要があります(2009年6月に CreativeCommons ライセンスも選択できるようになりましたが、『ガンメタル・ブレイズ』は2009年3月発行なのでGFDLと考えます)。

GFDL は細かく見ると、難しい部分が多いのですが、大まかにいって、

(1)ウィキペディアを流用した場合、流用先の著作物にも GFDL が適用される(ことに同意する)。
(2)原著作者を記載する。また変更履歴のコピーを添付する。
(3)GFDL の条文のコピーを流用先の著作物に含める。

が必要となります(GFDLを御覧になるとわかりますが、細かい条文がもう少しあります)。

『ガンメタル・ブレイズ』では(2)(3)ともに満たしていませんので、まずこの点でNGです。また、(1)についても、これに従うと『ガンメタル・ブレイズ』はGFDLに従って自由にコピー・改変・配布していいことになってしまいますので、これもないでしょう(もしそうなったら非常に面白いと思いますが)。

そこで『ガンメタル・ブレイズ』のとりうる道としては、主に二つあります。
(1)現行の版を回収し、ウィキペディアを流用した部分の文章を差し替える。
(2)流用した部分の文章を書いた人物(著作者)から、GFDL とは別途、流用の許可を得る。

GFDL は、ソフトウェアのライセンスである GNU Public License(GPL) を元にしており、ソフトウェアの世界では GPL 違反が発覚してソースコードの修正を行った、あるいはGPLに従ってソースコードを公開した、というのがときどきニュースになります。馴染み深いところでは、プレステ2 の『ICO』というゲームにGPL違反が見つかっています(続報が見あたらないけど、第三の道、「ウヤムヤで終わらせる」をとったんかな)。

『ガンメタル・ブレイズ』の場合は、著作者と連絡をとろうとしていますので、(2)の道を模索している模様です。とはいえ、ホワイトハウスの記事を書いた人物が『ガンメタル・ブレイズ』に関心を持っている確率は非常に低そうですし、連絡が入ることは期待できないんじゃないかと思います。1年間連絡を待つということですので、その間、『ガンメタル・ブレイズ』の展開がほぼ止まりそうなのは残念です。

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